格差

あなたが生活に困窮している人を直接的に援助しなくても問題がない理由とは?

街に出ると、貧困に苦しんでいる「見知らぬ他人」を私たちはいくらでも見つけることができる。ホームレスを見かけることもあれば、深夜のマクドナルドで寝ている若者を見ることもある。そうしたニュースに接して、あなたは「見知らぬ彼ら」に自分の貯金を「これを使って下さい」と差し出すだろうか。恐らく、そうしないはずだ。しかし、そんなことをしなくてもいい理由がある。(鈴木傾城)

格差が極度に開いていくのは「強者が敗者からすべてを奪う仕組み」があるから

長い時間が経過すると、絶対に敗者が浮かび上がることが不可能な、完全に二極分化した社会となる。そして、大人が幼児とボクシングをするような、あるいはフェラーリが人間とスピード競争するような、最初から「競争」にもならないような「競争という名の収奪」が繰り広げられて、圧倒的強者が勝利のトロフィーをかっさらうようになる。(鈴木傾城)

積み上げられないことに時間をかけていると、いずれ時間切れを宣告される

人生は短く、やり直しがきかないので、「積み上げる」ことができるかどうかは意外に生きる上での重要なポイントになる。毎月毎月ゼロからのスタートを強いられるよりも、過去の生き方や仕事が、きちんと現在に評価や信用に「積み上げられる」方が有利に決まっている。

カネが欲しいと思っている人の全員が「カネを愛している」わけではない?

日本だけではなく、アメリカもそうなのだが、格差が社会に問題をもたらすと警鐘が鳴らされ続けているにも関わらず、まったく改善していない。その理由は明らかだ。現在の資本主義の構造からして、格差の是正はほぼ不可能だからである。 資本主義の世界では、資本を持っている者が得するようにできている。そして、資本を持っている者と持っていない者の差は、何もしなくても、どんどん開いていくことになる。 これは単純な話だ。 […]

「株主重視」になれば、当然のことながら「労働者軽視」になっていく

トマ・ピケティが言うように、資本が生み出す配当や複利は労働賃金を超越し、いったん生まれた冨の集中化は極度なまでの格差を生み出す。その格差はますます広がっていき、膨大な底辺が極貧に落ちる。 すでに2018年の段階で『世界で最も裕福な8人が、世界の貧困層36億人に匹敵する資産を所有している』と国際NGOオックスファムは発表している。 富の偏在は今も継続している。10年から20年のうちに、冨の集中はさら […]

平等な社会はもう実現している。99%が貧困に収斂する平等社会だったが

2020年の大統領選挙に、再び「あの男」が参戦する。あの男とはバーニー・サンダース氏のことだ。 現在、民主党系の議員の中では最多となる選挙資金を抱えるようになっており、再びサンダース旋風が吹き荒れるかもしれない。 前回の大統領選挙でバーニー・サンダースは、ずっと「富が1%の富裕層に集まるのは間違いだ」と叫び続けてきた。 「アメリカを変える唯一の方法は、ウォール街と大企業に立ち向かう勇気を持つことだ […]

労働の価値が下がり、ますます働く者が報われない社会になっていく理由

「何の仕事でもいいから真面目に働いたら暮らせる」「一流企業に勤めたら定年まで安泰だ」「日本企業は定年までしっかりと面倒を見てくれる」 それは「当たり前」だと、ほんの少し前まで私たちは思っていた。 しかし、2000年以後には非正規雇用が増え始めて「ワーキング・プア」という言葉が一般化したことからも分かるように、働いても働いても食べて行けない人たちが日本でも大量に出現するようになった。 企業はコスト削 […]