自粛からの脱却。日本人は経済活動を再開して戦うだけの能力があるはずだ

自粛からの脱却。日本人は経済活動を再開して戦うだけの能力があるはずだ

経済活動を再開したら確かに感染者も増えるし死者も増える。しかし経済活動を再開しなくても経済が崩壊して「経済死」する国民も増える。どちらかを選べば、みんな安全で幸せになるというのはあり得ない。どちらを選んでも完璧な封じ込めもできないのであれば、立ち向かった方が展望が開ける。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。(連絡先:bllackz@gmail.com)

世界をリードするだけの文化的素地がある

日本の企業なら、マスクをもっと機能的かつ高機能にすることができるはずだ。ただのマスクではなく、より高度な、ウイルスを寄せ付けないような、あるいは自動的に減菌できるようなマスクが作れるはずだ。

日本の企業は、すぐに多種多様なマスクを企画製造販売できる能力があるのだから、目の前のゴールドラッシュに飛び込んでいけばいい。

日本の企業なら、マスクをもっとクールに、おしゃれに、コロナ問題が収まってもずっとしていたいと思うようなファッショナブルなものを作れるはずだ。

ただのマスクではなく、もはやマスクという概念を超えたようなファッション性が高いマスクがあってもおかしくない。安っぽいマスクではなく、最高の素材と細部まで考え込まれたマスクがあればみんな買うだろう。

あるいは、もうマスクという概念から逸脱しているのだが機能的にはマスクになっているような「何か」を日本のファッション企業は作れるはずだ。なぜ多種多様な形・色・サイズ・用途のマスクを作ってマスク専門店を開かないのだろうか。

いずれ、名だたるファッションブランドが独自の「ブランドマスク」を出すような展開も考えられるが、いち早くファッション性も高く機能性も高いマスクを日本のファッションブランドが出してもいいはずだ。

もともと日本はコロナウイルスが蔓延する前からマスク文化だったのだから、世界をリードするだけの文化的素地がある。ファッションデザイナーはもっと早く動いて存在をアピールすべきだ。

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数多くのソリューションで世界を救えるはず

マスクだけではない。日本は世界で最も清潔な民族と言われているが、清潔さを保つあらゆるヘルスケア製品を開発し、製造し、全世界に売る能力がある。

つまり、「コロナウイルスの防御」という点にフォーカスされたヘルスケア製品を次々と開発し、それによって全人類を救う潜在能力がある。

ある意味、この「抗菌・ヘルスケア・衛生・ウイルス防御」の分野は日本人の得意分野でもある。もともと日本は、コロナウイルスが広がる前からこの分野に関しては意識が高かった。

手洗いのための石鹸にしても多種多様なものがあるし、ティッシュペーパーの質も世界最高級だし、ウエットティッシュなども普通に売れていた。手洗い用のアルコールも、コロナの前からきちんと売っていたし売れていた。

「そんなのは当たり前だ」と思うかもしれないが、それが当たり前だと思っているのは日本人だからだ。

日本以外では石鹸もティッシュペーパーも種類は限られているし、ウエットティッシュだとか手洗い用のアルコールなど店に置いていないし、置いていても誰も買わない。そういうものなのだ。

日本政府は「自粛だ、休業だ、ステイホームだ」とか、そんなことばかり言っていないで、「日本と世界を救うために、抗菌・ヘルスケア・衛生・ウイルス防御の分野であらゆることをする」と宣言し、企業に方向性を示し、ヒト・モノ・カネをそこに注力して素早く動けるようにすべきだ。

中国発コロナウイルスのパンデミックによって世界中の国と人々が危機に落ちている。どうやってウイルスからいかに防衛したらいいのかを考えている。日本が数多くのソリューションで世界を救えるはずだ。

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「自粛、休業、ステイホーム」の長期化は経済を焦土に

感染者と死者を減らすための自粛は確かに必要だ。また感染者の抑制のために企業に休業要請をするのも確かに必要だ。感染を拡大させないためにステイホームを呼びかけるのも必要だ。

これによって、感染拡大の波を後に後にずらして、その間にワクチン開発を急いで犠牲者を最大限に抑えるというのは、今の私たちが取れる唯一の戦略だ。しかし、この戦略は完璧ではない。

ワクチンは数ヶ月後に出てくるものではないからだ。抗マラリアのような既存の薬を使った治療法も副作用が大きかったりするわけで、感染の拡大はだらだらと長期に続いてしまう。

長期戦になればなるほど実体経済を壊滅状態にさせてしまう。さらに人々を精神的に疲弊させてしまう。そもそも一部の富裕層をのぞいたほぼすべての人は働かないと食べていけない。

そのため「自粛、休業、ステイホーム」の長期化は、結果的には貧困層を破綻させて「コロナで死ななくても飢え死にして死ぬ」という惨状を生み出す。

それを避けるために政府は生活支援を行うのだが、その支援にしても期限には限度がある。日本ですらもすべての国民に自粛しても食べていけるだけの金額を出せないし、それを継続するという約束もできない。

「自粛、休業、ステイホームを要請するがカネの心配をするな」と言えない。だから、いくら「家にいろ」と言われても働くしかないし、経営者も支援が十分ではない以上、店を開くか廃業するしかない。

今、経営者は「政府の言うことを聞いて廃業に追い込まれるか、世間から袋叩きにされても店を開くか」を迫られている。もっとも、店を開いても政府が「家にいろ」と言っているのだから売上など上がるはずもない。

「自粛、休業、ステイホーム」の長期化は経済を焦土にする。

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 コロナを最大限防御しつつ企業活動を最大限継続させる

中国発コロナウイルスのパンデミックはすぐに収まらない。長期化する。日本は今、緊急事態宣言の真っ只中だが、5月6日にこの緊急事態宣言は解除される。では解除される頃には問題は解決しているのだろうか。

コロナは封じ込めることができて、私たちは安心して普段の日常を取り戻すことができるのだろうか。

まさか、日常が戻ると考えている人は1人もいないはずだ。緊急事態宣言が解除されて人が街に溢れたら、また感染者は爆発的に増えて収拾がつかないような事態になってしまうのだ。感染拡大の第二波、第三波がやってくる。

特効薬や治療薬ができない限り、何も解決しない。

そうであれば、私たちはとにかく「コロナを最大限防御しつつ企業活動を最大限継続させる」という決断する必要がある。(ダークネス:「ステイホーム」では駄目だ。最大限の防御をしつつ活動再開の覚悟をすべき

経済活動を再開したら確かに感染者も増えるし死者も増える。しかし経済活動を再開しなくても経済が崩壊して「経済死」する国民も増える。どちらかを選べば、みんな安全で幸せになるというのはあり得ない。どちらを選んでも完璧な封じ込めもできないのであれば、立ち向かった方が展望が開ける。

だから「最大限防御」のためのあらゆるソリューションを企業が生み出せるように政府は支援し、個人も感染しないような工夫と努力を文化に定着するレベルで行い、そして経済活動を再開する方を選択する決断をして戦うべきなのだ。

そうすることによって、社会が急激に活性化されて、最終的にはあらゆるウイルス防御のソリューションも矢継ぎ早に生み出されて、座して何もしないより良い社会になるはずだ。

『パンデミック―感染爆発から生き残るために―(小林 照幸)』

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