「5G」をベースにした動画中心の社会に入っていくという未来が見えてきている

「5G」をベースにした動画中心の社会に入っていくという未来が見えてきている

今、人々は新型コロナウイルスの混乱に目を奪われていて、社会の片隅でイノベーションが広がっていることにまだ気づいていない。新型コロナウイルスがウェブ会議システムなどの動画によるビジネス変革を加速させているのだが、別に新型コロナの問題がなくても、時代はこちらに進むのは必然だった。「5G」が浸透していくからだ。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。(連絡先:bllackz@gmail.com)

ウェブ会議は、一気にビジネスの最先端に踊り出た

新型コロナウイルスは動き回れば感染が広がる。そのため「自宅で仕事ができる人は自宅で仕事をするように」と各国政府が人々に要請しており、企業がそれに応える形でビデオ会議のシステムを導入している。

そこで急激に伸びているのがウェブ会議ツールである。事態が収束するまで必然的に自宅待機が強要されるので、ウェブ会議のような分野は一気にビジネスの最先端に踊り出たと言っても過言ではない。

折しも今年から5Gがゆっくりとスタートしている。そこに強制的な自宅待機とWeb会議ツールの必要性が重なった。

新型コロナウイルスの蔓延によって、皮肉なことに「Web会議ツール=動画配信を中心としたビジネス進行」というジャンルが急激に重要な社会システムになったのではないかと私は見ている。

新型コロナウイルスは特効薬(ワクチン)が開発されたら収束する。しかし、動画中心のビジネス展開スタイルは、パンデミックの終焉と共に終わるのだろうか。

いや、それがコスト削減になると企業が気付き始めたら、むしろ2020年から積極的にWeb会議ツールを使用してビジネスのあり方を変えるかもしれない。動画の配信は大きなトラフィックを必要とするが、そこに現れているのが「5G」だ。

言うまでもないが、5Gは100倍の通信速度と1000倍のトラフィックが扱える凄まじいイノベーションである。まだインフラとして整っていないので人々はそのすごさに気づいていないが、私はこの「5G」こそが2020年代に生まれるイノベーションの下地になると考えている。

時代は変わっていく。変わっていく時代の変化に気づいた時、自分の居場所を変えなければ食べていくのが大変になる。

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それは、これからの人生の大きな分かれ目となるもの

今、人々は新型コロナウイルスの混乱に目を奪われていて、社会の片隅でイノベーションが広がっていることにまだ気づいていない。

新型コロナウイルスがウェブ会議システムなどの動画によるビジネス変革を加速させているのだが、別に新型コロナの問題がなくても、時代は動画に進むのは必然だった。「5G」が浸透していくからだ。

ちなみに「5G」は大容量のトラフィックを難なく扱う次世代通信技術なので、ウェブ会議システムだけでなく、動画を中心とした多くのイノベーションを生み出すベースとなるのだ。

この大きな流れにうまく乗れるか乗れないか。それこそが、これからの人生の大きな分かれ目となる。

1990年代はコンピュータというイノベーションに乗っていた人が時代をうまく生きられた。2000年代はインターネットというイノベーションに乗っていた人が時代をうまく生きられた。2010年代はスマートフォンというイノベーションに乗っていた人が時代をうまく生きられた。

それと同じで、2020年代は「5G」が生み出すイノベーションに乗っている人がうまく生きられる時代になるのだ。

時代が変わっている。しかし、「古い場所」にいたり、「他人と同じ場所」にいたら自分自身の優位性が消える。結果として食べていけなくなる。

本当のことを言えば、誰もがそれを知っている。それなのに、人は「優位性がすでに消えていこうとする古い場所」に関わってしまうことが多い。あるいは、いつまでも同じ場所にずっと定住することが多い。

なぜ、そんなことになってしまうのか?

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まだ人も少ないから海のものとも山のものともつかない

それは、人は社会的な動物だからだ。社会的であるということは、社会に協調して生きているということでもある。自分が社会に協調することによって、社会に受け入れてもらっている。

協調するというのは、他人を真似るということである。誰もがやっていることをやると何となく安心できる。人間は無意識にそのような心理になる。

「みんなやっている、みんな乗っている、みんながそこにいる」時に、自分だけそこを飛び出して新しい世界にいくのはなかなか難しい。

これから「5G」をベースにして「動画の時代」になると分かっていても、そこに自分を移動させることはなかなかできない。自分がそこで何ができるのか分かっていないし、まだ人も少ないから海のものとも山のものともつかないからだ。

そこで、新しい分野が巨大化しようとするのを尻目に見ながらも、今までの仕事にこだわるし、今までの居場所にこだわることになる。

「今までの仕事・場所」には安定がある。慣れている。誰もがそこにいる。しかし、誰もがやっている仕事は、もはや誰もができる仕事でもある。つまり、すでに「溢れるほど大量にあるもの」である。

そんなところに居続けるのだから、自分から優位性を保てなくなるのは当然のことなのだ。

誰もがいる場所で誰もができる仕事をやっていると、すぐに食べられなくなる。安い賃金でやる人がいくらでも見つかるからだ。だから、誰でもできる仕事、誰もがやっている仕事しかしていないと低賃金化に巻き込まれる。

供給過多になっていたら、優位性を手に入れることができないのである。

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それは、自動的に「安楽な暮らしができる」職業だった

人は「他人と同じ」ことに安心感を得るので、無意識に流されて生きていると、どうしても無難に他人と同じことをするようになりがちだ。

気が付けば、自分自身の優位性がまったく活かせないところで生きることになり、やがて大勢に埋もれて首が絞まっていくことになる。

大量にある商品が価格が捨て値のような低価格に収斂していくのと同じく、他人とまったく同じことをしていたら自分自身の賃金も低価格に向かっていく。

他人と同じことをしているというのは心地が良い。何も考えなくてもいいからだ。「考えなくてもいい」というのは楽ができるということである。

たとえば、サラリーマンはどうだろうか。今まで、日本人の誰もがサラリーマンになっていたというのは、サラリーマンでいたら定年まで面倒を見てくれたから、生き方を模索しなくても良かったからだ。

それは、自動的に「安楽な暮らしができる」職業だったのである。だから、誰もがサラリーマンになりたがった。その結果、日本人の8割がサラリーマンになるような時代が到来した。

しかし、今後はサラリーマンで食べていけない人が続出するようになっていく。サラリーマンという職業そのものがすでに優位性を失っているからである。企業は今後、雇用を排除するイノベーションを加速させる。

人工知能の普及、ロボット化、自動化、自律化が突き進み、人間だけでなく「モノ」まで自発的にインターネットにつながっていく。これからそうなるとサラリーマンは常に効率化と合理化の波の中で人員削減される対象となっていく。

自分自身の優位性がない場所に安住すると、やがて生活できなくなっていく。今は世の中の変わり目にある。ここで道を間違うと、今後の人生において首が絞まっていくことになる。

「5G」をベースにした動画中心の社会に入っていくという未来が見えてきているのであれば、私たちはいよいよ自分の生き方をどのように変えていくかを考えなければならなくなる。用意はいいだろうか?

『5Gビジネス(亀井 卓也)』

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