令和の時代に発行される新しい紙幣が、「最後の紙の紙幣」になるのか?

令和の時代に発行される新しい紙幣が、「最後の紙の紙幣」になるのか?

日本の紙幣が令和の時代に刷新されることが発表されている。そのデザインについては賛否両論が言われているのだが、新しい時代に新しい紙幣に刷新されるのは「時代が変わった」ということを示す意味でも象徴的なことである。

しかし誤解してはいけないのは、令和の時代では「紙の紙幣・小銭」は本流ではないということだ。本流は「キャッシュレス」の方である。

日本は、まだまだキャッシュレスに飛び込めない人や環境が続いているので「紙の紙幣」の全廃はできないのだが、令和の時代のどこかでキャッシュレスが当たり前になって紙の紙幣や小銭はほとんど使われなくなっていく。

確かに、日本のキャッシュレスの動きは遅すぎるし、人口動態的にもキャッシュレスに移行できない高齢者も最後の最後まで取り残されるわけで、完全なるキャッシュレスはなかなか難しいはずだ。

しかし、それでも時代はハイテクが飲み込んでおり、効率性と合理化を求める社会は人々にキャッシュレスへの移行を「半強制」していく。令和の時代になると、それが本格化していくことになる。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

新紙幣の発表

 

キャッシュレスの時代に入る

アップルはアイフォーンでの収益が大半を占める利益構造になっているのだが、スマートフォン市場が成熟するにしたがって、そこにイノベーションを組み込むのが難しくなっている。

今後、スマートフォンはコモディティ化していくことが確実であり、アイフォーンの売り上げは今後はゆっくりと落ちていくことになる。

そんなアップルはサービスでの収益を上げる方向に手を打ち始めているのが2019年の動きなのだが、アップルの次の一手は「映画」「テレビ」「ゲーム」といったコンテンツのストリーミングになるのは間違いない。

このストリーミングでは配信のための「決済」が必要になってくるのだが、この決済はいかにセキュアでスピーディーに行うかが重要になってくる。

いったん、決済の部分を掌握できたら、今度はそこから金融のビジネスや保険のビジネスも視野に入ってくる。アップルにとってもまたフィンテックは最重要ターゲットであることが分かる。

アップルはすでにアップル・ペイを軌道に乗せているが、今後はクレジットカードも発行してアップル・ペイがまだ使えない店をもアップルの絡んだ決済を使わせるわけであり、キャッシュレスの時代を見越したアップルの本気度がここに見える。

すでに若年層はアマゾンや楽天のようなサイトで、クレジットカードやデビットカードを使った決済に慣れており、実店舗のショッピングでもインターネットの延長線上でカードやスマートフォン決済を利用するようになっている。

いったん、キャッシュレスの利便性に慣れていくと、紙の紙幣や小銭を買い物のたびに数えて財布から取り出したり、おつりをうけとったりするのがいかに非効率化が分かるようになってくる。

高齢層は今もなおスマートフォンをうまく使えないので、仕方なく現金決済から離れられないのだが、若年層の間では現金決済をしている人の方が珍しい光景に変わっていくことになる。

 

時代はキャッシュレスが変えていく

QRコードによる決済は、決済システムとしては初期投資費がそれほどかからないということもあって、中国を中心に爆発的な流行を見ている。

新奇性もあることから、QRコード決済を好む層もいるのだが、いずれは非接触決済が主流になり、やがて決済手段を独占していくのではないか。どう考えても非接触決済の方が安全であり迅速だからである。

非接触決済とは、スマートフォンなどを簡単にタッチしただけで決済ができるスタイルのものである。アップル・ウォッチで非接触決済をしている人は、決済のためにスマートフォンを出す必要すらもない。

決済のたびにスマートフォンにQRコードを表示したり読み込んだりするような決済と、タッチした瞬間にやり取りが終わる決済のどちらが合理的なのか。圧倒的に非接触決済の方が合理的だ。

そう考えると、QRコード決済が将来も生き残れるとは思えない。QRコード決済は、キャッシュレスの過渡期の技術であって、本命ではないはずだ。

ただ、技術的に優れたものが必ずしも主流になるとは限らず、使用者の数が多ければそれが定着してしまうので、すぐにQRコード決済が消えるというわけではないのだが、時代はより合理的な方を選択して変わっていくだろう。

キャッシュレスがどのようなスタイルで定着するのかは、まだまだこれからの話なのだが、ひとつ言えるのは、すでに令和元年から時代は「紙の紙幣」から「キャッシュレス」へと移り変わっているので、新しい紙幣はこれまでより使われることは「ない」ということだ。

場合によっては、令和の時代に発行される新しい紙幣が「最後の紙の紙幣」として記録されたとしても私は驚かない。「最後の紙の紙幣」は価値があるのか。象徴としての紙幣、骨董品としての紙幣としては価値はあるかもしれない。

「時代の流れ」から見ると、新しい紙幣よりもキャッシュレスの動きの方に神経を集中させた方がいい。時代はキャッシュレスが変えていくのだから。

日本の紙幣が令和の時代に刷新されることが発表されている。そのデザインについては賛否両論が言われているのだが、新しい時代に新しい紙幣に刷新されるのは「時代が変わった」ということを示す意味でも象徴的なことである。

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