安全な投資ができない人もいるし、一攫千金のリスクを取れない人もいる

安全な投資ができない人もいるし、一攫千金のリスクを取れない人もいる

人にはそれぞれ性格があって、その性格に沿った生き方しかできない。無謀な人は無謀な選択をして無謀な人生を送るし、堅実な人は常に石橋を叩いて世の中を渡るので堅実な人生になる。人生は性格が生み出していると言っても過言ではない。

「安全第一」が重要な人もいるのだが、「スリルと冒険」が生き甲斐の人もいる。

この性格は職業選択に関しても発揮されるし、投資に関しても発揮される。「安全第一」を取るか、それとも「スリルと冒険」を取るか。それによって、人生はまったく違ってくる。

「安全第一」の人は、当然のことながら職業選択でも「安全」な企業を選ぼうとする。安全な企業というのは、名が通っていて、古くからあって、お堅い職業であると思われている企業だ。

三菱系だとか三井系だとかそういった財閥系企業を選ぶ人もいれば、銀行だとか保険会社のような誰もが「分かる」企業を選ぶ人もいる。いや、企業という存在すらも安全でないと見なして、公務員を望む人もいる。

企業はいつ潰れるか分からないが、国は潰れるとしても最後の最後になるので、これほど安全な「職業」はない。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

「安全第一」か「スリルと冒険」か?

一方で、世の中には名前も聞いたこともなければ、そのビジネスが果たしてモノになるのかどうかすらもあやふやな企業も無数にある。

たとえば、ベンチャー系の企業はその筆頭だろう。こうした企業は言動が派手で華々しいのだが、ビジネス基盤も脆弱で競争も熾烈なので、3年経つとほとんどが泡沫のごとく消えていく。

ビジネスの新しさと凄まじいスピード展開で、そこに勤めているとスリルもあるし、冒険でもある。そのため、安全よりもスリルの方が好きな人間が、ベンチャー系に飛び込んでいく。

あるいは、ホストや芸能人やミュージシャンやユーチューバーのような、成功すれば莫大な収入をもたらすが、うまくいかなかったら一生貧乏を強いられるような職業を目指す人もいる。

当たれば大金持ち、外れれば一文無し。

こうしたものは「安全第一」の人から見たら想像できない職業かもしれない。しかし、冒険とスリルを望む性格の人にとってみれば、「一か八かやってみたい」「挑戦したい」と自然に思うのである。

「失敗するかもしれない」と考えるのではなく、「眠い人生を送るくらいなら失敗して貧乏になっても楽しかった分だけ得だ」と考えるのだ。

どちらが良い悪いではない。堅実な人と海千山千の人では職業選択もまるっきり逆になってしまうという事実がそこにあるだけだ。互いに互いを理解できないほど違っている。

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堅い配当か、一攫千金か?

「安全第一」を考える性格の人と、「スリルと冒険」を求めている性格の人では、投資の手法もまた違っている。

そもそも、極度なまでに「安全第一」の人は、投資すらも「バクチ」だと思っているので絶対に株に近寄ろうとはしない。安全な会社に勤めて、もらった給料は銀行に貯金して、さらに将来のことを考えて生命保険に入る。

仮に金融リテラシーに目覚めて株を買うとしても、聞いたこともないような新興市場の株など見向きもせず、NTTやトヨタや三菱銀行のような誰もが知っているような会社の株を、資産のほんの一部を使って買う。

一攫千金は考えない。うっすらと考えても、安全第一がモットーなので冒険はしない。損は絶対したくない。そのため、株式市場がショックに見舞われて持ち株が下落したら蒼白になって売り飛ばすことさえある。安全でなくなったものは、不安になるので保有できないのである。

一方で、「スリルと冒険」を求める人は、まるで逆である。パチンコで金持ちになろうとする人は未だに大勢いるし、FX(為替証拠金取引)や、株の信用取引や、仮想通貨の売買で一攫千金を狙う人もいる。

投資を投資と考えない。それは賭けであると考える。そして、どうせ賭けるのであれば一攫千金を狙いたいと思う。そのため、レバレッジを賭けられるのであれば、3倍どころか、10倍でも20倍でも25倍でも躊躇しない。

安全よりもスリルが重要だ。スリルのためにリスクも取る。リスクを取るので一攫千金も狙う。配当で堅く年3%なんかでは満足できない。一日で100%の利益が欲しいと真剣に思っている。

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自分はどちらの性格なのか?

「安全第一」と「スリルと冒険」は互いに矛盾する概念であって、それが両立するというのはあり得ない。安全であれば一攫千金はないし、スリルを求めるのであれば安全はない。

どちらかを取れば、どちらかが犠牲にされる。

問題は「安全第一とスリルと冒険のどちらの生き方が有利か」ではない。「自分はどちらの性格なのか」という部分である。最初は間違った方を選んでも、性格は変わらないので恐らく性格に合った方に人生はなっていく。

本当はスリルと冒険を求めているのに、いろんなしがらみで「安全第一」の方を選んでしまっても最後はすべてを投げ出して「スリルと冒険」の生き方を選ぶことになる。

本当は安全第一で静かに暮らしたいのに、間違ってスリルと冒険の職業で生きていても、結局はそれに合わないで安全第一の職を求めて最後にはそこに落ち着く。

自分の性格と相反する生き方を選んだ場合、それ自体が自分の人生の重荷となる。まるで抜けることができないトンネルの中を走っているように感じて心が枯れていく。そのため、どうしてもそこから逃れようとして最後には自分の性格に合った方に「なる」のだ。

どちらの生き方にも、それぞれ幸せと不幸がある。成功と失敗がある。どちらを選んで正解だというのはない。また、自分に合っている方を選んでもそれで必ず成功するわけでもない。

しかし、合わない方を選んでしっくりくるわけでもないので、職業も投資も「最初から」自分に合っている方を選ぶというのは大切なことだ。自分に合っていないものを選ぶと、長く苦しい戦いがそこに待っている。

最初から自分に合った方を選んでいたら、少なくとも閉塞感や不完全燃焼感はない。自分に合った生き方ができて、実績や経験も積むことができる。成功する確率も高まる。

うまく生きるには「自分を知る」ことが最優先になる。(written by 鈴木傾城)

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無謀な人は無謀な選択をして無謀な人生を送るし、堅実な人は常に石橋を叩いて世の中を渡るので堅実な人生になる。人生は性格が生み出していると言っても過言ではない。

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