次に世界を制覇する企業など知らないが、それを一網打尽にする方法がある

次に世界を制覇する企業など知らないが、それを一網打尽にする方法がある

グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブック等のアメリカのハイテク企業は、それぞれ曲がり角に差し掛かっていると言っても過言ではない。

それぞれがあまりにも巨大化しすぎて、今後も今までと同じような成長ができるのかどうか分からない。さらに巨大化したゆえの独占禁止法の問題が表出していることや、その影響力を制限させようとする政府や民間の動きが活発化していることもある。

また、それぞれの企業が個別に大きな問題を抱えている。

フェイスブックはフェイクニュースを垂れ流して2016年の大統領選挙を混乱させた責任を厳しく問われている上に、度重なる個人情報の流出で窮地に陥っている。

グーグルはあらゆる手法で個人データを収集していることに対する警戒感を持たれ、さらに「邪悪になるな」という今までのポリシーを捨ててしまって、中国共産党政府におもねるような検索エンジン「ドラゴンフライ」を計画していることが発覚して非難されている。

アマゾンは従業員を不十分な賃金でこき使って奴隷労働させて儲けているという側面や、あらゆる分野に圧倒的な物量で進出して競合を叩き潰す儲け方に脅威を持たれてしまっている。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

問題は「この勢力を保持できるのかどうか」なのだ

アップルは比較的うまく立ち回っているようにも見えるが、アイフォーンの販売台数やシェアは年々落ちており、「次はどうするのか」を問われるようになっている。

アイフォーンによる囲い込みでサービス分野を成長させて利益を出しているのだが、イノベーションを示さないとユーザーは納得しない。アップルは、あまりにも特別であるがゆえに、過度な期待を持たれてクリアすることを望まれているのだ。

それぞれの企業は、信じられないほど優秀だ。そして、その競争力は壮絶なまでに強い。だから、これらの企業は全世界で最強の時価総額を誇って君臨している。

問題は「この勢力を保持できるのかどうか」だろう。これらの企業がもっと成長できるというのであれば、投資するに値する企業群であると言えるし、今がピークなのであれば手を出すべきではないとも言える。

こうした判断は、実はデータをつぶさに見ても答えは出ない。これらの企業がうまく立ち回れるのか、それとも問題対処に失敗して衰退してしまうのかは財務諸表に書いていないからである。

グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブックの中で最も苦境に落ちているのはフェイスブックだ。

ビジネスは懐疑的な目で見られており、最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグは「辞めろ」と攻撃されている。フェイスブックが買収した企業の創始者も次々とフェイスブックを去っている。

しかし、それでもフェイスブックがこのまま破綻するかどうかは分からない。今は激しい嵐が吹き荒れているのだが、これを耐え忍んでいるうちに「やはり、フェイスブックの代わりはない」ということでユーザーは元に戻るかもしれない。

そうなるともならないとも決まっていない。うまくやれば苦境に落ちているフェイスブックと言えども立ち直る可能性はゼロではないし、うまくできなかったらより混乱して見捨てられる可能性もゼロではない。

財務諸表で読み取ると、フェイスブックは凄まじく優秀かつ有能な企業体である。しかし、先は何も分からないのである。

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パラダイムシフトが起きたら趨勢が変わる業界

もともと、ハイテク企業への投資というのは、非常に難しい問題を抱えている。

このセクターへの投資が何が難しいのかというと、コンピュータ業界にパラダイムシフトが起きた場合、「一気に」趨勢が変わってしまうということに尽きる。

かつてイーストマン・コダックは世界最大の写真用品メーカーだった。「写真を撮る」という行為は今もなくなっていないばかりか、むしろ人類史上で最も写真が撮られている時代でもある。

しかし、イーストマン・コダックは破綻して消えている。なぜなら、この企業はフィルムにこだわってデジタルというパラダイムシフトに乗り遅れてしまったからだ。巨大企業でも時代の趨勢に乗れないと、凋落から破綻まであっという間なのである。

IBMが大型コンピュータで時代を制覇したとき、もはや100年はIBMがハイテク産業の雄として君臨するのかと思われたが、パソコンが主流になるとIBMは取るに足らない存在になってしまった。IBMはまだ潰れていないが、今も苦戦したままだ。

IBMから覇権を奪い取ったのはマイクロソフトだったが、ウィンドウズでOSを独占したマイクロソフトの天下は100年は続くと思われていた。しかし、パソコンからスマートフォンへのパラダイムシフトが起きると、天下無敵だったはずのマイクロソフトもまた影響力が急激に喪失してしまっている。

マイクロソフトは今も強大な企業である。しかし、すでにハイテク産業の世界では中心的なポジションには立っていない。ハイテク産業は巨大化するのも早いのだが、時代を独占できる時間も短いという栄枯盛衰の激しい世界なのである。

そう考えると、グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブック等の現代を代表するハイテク企業もまた、10年後は今と同じ影響力は持ち合わせていないとしても何ら不思議なことではない。

グーグルは検索エンジンを独占した企業であり、グーグルの代わりになる企業が出てくるようにはまったく思えないのだが、何らかのパラダイムシフトが起きたらグーグルですらも凋落してしまうような日が来てもおかしくないのである。

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「現代文明の神経網」として世界を掌握する

しかし、考えなければならない重要なことがある。

それは、ハイテク産業は今後「すべてを産業を飲み込むほどの力を持つ」ということだ。巨大企業も中小企業も、業務システムを手書き文書で進めるなどあり得ない。基幹システムはハイテク企業のソフトウェアとハードを使う。

また従業員のコミュニケーションもまたスマートフォンなどのハイテク機器で行われることになる。流通も高度に情報化し、ハイテク産業の技術がないと何も進まなくなっていく。

決済に関しても、紙幣と小銭でやり取りするような前近代的なものは完全に駆逐されていき、金融とハイテクが結びついたフィンテックによって置き換えられるようになる。ハイテク産業の軍門に下る。

労働のありとあらゆる部分が人工知能やロボットで置き換えられていくのも、すでに既定路線でもある。

グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブックがどうなるのかは分からないのだが、ハイテク産業全体が、衝撃的なまでに社会を覆い尽くして現代文明の神経網になっていくのだけは確かなのだ。

いずれ、「現代文明の神経網」として機能するようになったどこかの企業が全世界を制覇することになる。

それは、アップルやグーグルのように、私たちが今知っている企業かもしれないし、場合によってはまったく未知の企業かもしれない。いずれにしても、どこかのハイテク企業が「現代文明の神経網」として世界を掌握する。

こうした企業は莫大な利益を計上して株主に利益を与えるはずだ。

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いよいよ私も継続買いに入れるようになりつつある

投資家は、この次の時代を制覇する企業を何とか捕捉して先回りして手を打つことはできないだろうか。確実に、このような企業を捉えることは不可能だろうか。

2017年。私はこうした状況を熟考して、今後10年に渡ってある金融商品を買い続けることを決意した。それはインベスコ・パワーシェアーズ・キャピタル・マネジメントが運用しているETF、「QQQ(Invesco QQQ)」である。

「QQQ」はNASDAQ100指数に連動するETFだが、有力なハイテク企業をすべて網羅するETFだ。

私がこの「QQQ」を増やしていく決意をしたのは、これ1本で現代のハイテク企業の巨人から未来の台頭する巨大ハイテク企業までをすべて網羅することができると確信しているからだ。

「現代文明の神経網」と化す次のハイテク企業は、必ずナスダック市場に籍を置く。そしてナスダックのトップ100に食い込み、頂点に立つ。次に世界を制覇する企業など知らないが、それを一網打尽にする方法があるとすれば「QQQ」だ。

グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブックがどうなるのか、次に世界を制覇する企業はどこなのか、誰も確たる答えを持たない。それでもここから儲けを手にする方法があるとすれば、「QQQ」を保有するのが最も確実だ。

「QQQ」はすでにかなりの値段になっているので買い難い側面があったが、最近になって株式市場全体が値崩れしている。いよいよ私も継続買いに入れるようになりつつある。

「QQQ」の株数を増やしたいので、短期・中期的には価格が下落することを願っているのだが、価格がどのように動いたとしても継続的に買い続けるのは決めている。これによって、私は次の時代にも有利な切り札を持って生き残っているはずだ。(written by 鈴木傾城)

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「現代文明の神経網」と化す次のハイテク企業は、必ずナスダック市場に籍を置く。そしてナスダックのトップ100に食い込み、頂点に立つ。次に世界を制覇する企業など知らないが、それを一網打尽にする方法があるとすれば「QQQ」だ。

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