「自分が働いて稼ぐ」という発想をするな。もっと重要な発想がある

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日本は1990年のバブル崩壊で不動産と株式が軒並み大暴落したので、借金をして不動産や株式に投資していた企業は甚大なダメージを受けることになった。

悪いことにバブル時代には多くの企業が本業よりも楽に儲かる不動産や株式の投機に走っていたので、バブル崩壊は日本の経済環境を崩壊させるほどの規模になっていた。

そこで日本政府は1996年に人材派遣の対象業務を拡大して、企業が「使い捨て労働者」を取り入れられるようにして終身雇用から足抜けさせていき、1999年には人材派遣の対象業務を原則自由化した。

2000年には紹介予定派遣を解禁し、2004年からは製造業務への派遣も解禁した。

不動産や株式の評価割れでコスト削減に迫られていた日本企業を助けるために、日本政府は最大のコストである「人材」を使い捨てできるように法律を変えていったということだ。

こうした一連の法施行によって、日本企業は広範囲で「非正規雇用=使い捨て労働者」を使うことが可能になり、これが若年層の貧困と格差を生み出す元凶になっていった。

働いても働いても生活苦から抜け出せない人たち、すなわちワーキングプアの出現は、「バブル崩壊→労働者派遣法改悪→非正規雇用拡大」という流れで生まれている。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

「自分の代わりに働いてくれる人が欲しい」

戦後の日本式経営というのは「従業員を年功序列と終身雇用で最後まで面倒を見る」というものだった。

その代わり従業員には会社に忠誠を尽くさせ、サービス残業から休日出勤まで受け入れさせ、滅私奉公させるスタイルを貫徹させた。

この日本式経営のスタイルがバブル崩壊以後は不動産・株式投機でダメージを受けた日本企業には維持できなくなってしまったのだ。

折しも時代は「グローバル化」へと舵を切っており、欧米の多国籍企業は「安いところで製造して世界中に売る」という究極のコスト削減を成し遂げるようになっていた。

そうなると終身雇用で高賃金の従業員を抱え込んでいた日本企業はますます苦しくなっていく。だから、2000年以後はもう日本企業も「従業員を使い捨てする」スタイルに転換するようになっていったのだ。

企業は安い従業員を国をまたいで探しにいき、日本人を正社員で雇わなくなった。ワーキングプアが生まれたのは自己責任でも何でもない。労働環境が変わったからそのようになったのだ。

グローバル化した社会では「従業員は使い捨てにする」のが基本になったので、人はもう人生を成り立たせるのに企業に頼れなくなった。

では国に頼れるのか。いや、そもそも労働者派遣法を改悪して企業を生き残らせるために労働者を見捨てたのが国なのだから、自分たちを見捨てた国を頼るという発想が間違っている。

国も少子高齢化を放置したので、今になって社会保障費が増大して年金受給年齢の引き上げや医療費の削減などに走っており、さらに消費税も上げて国民から搾り取ろうとしている。

そんな中で人々は必死で働き、貧困のどん底に堕ちないためにどうしたらいいのか模索している。

ある人は「自分の代わりに働いてくれる人が欲しい」と、たまに考えるはずだ。これは、子供の妄想なのだろうか。いや、実はなかなか重要な考え方である。これこそ、資本主義で最も重要な「秘密」だからだ。

実は、この「自分の代わりに働いてくれる存在」は作ることができるからだ。もう「自分が働いて稼ぐ」という考え方だけでは今の時代は危険なのである。

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