国家が国民を守れなくなるのが確定している時代を生き残れ

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ドナルド・トランプはキワモノ候補と言われて絶対に当選しないとメディアはタカをくくっていたが、アメリカ人はトランプを大統領に押し上げた。アメリカ人はグローバル化の問題を明確に把握するようになったからだ。グローバル化は「アメリカ企業」を高収益化させる。しかし、「アメリカ人」を貧困化させる。

なぜなら、グローバル化に突き進んだことによって仕事が海外に移転してしまい、それによってアメリカ人は仕事を失って貧しくなったという側面があるからだ。

グローバル化によってアメリカの多国籍企業は超高収益化した。しかし、その収益は労働者に回らず、経営者と株主だけが総取りするだけで格差も増大した。

だからアメリカ人は多国籍企業の代理人のような「エスタブリッシュメント」であるヒラリー・クリントンを嫌い、「アメリカ第一」を謳うドナルド・トランプの方を好んだ。

これを受けてドナルド・トランプ大統領は今、選挙公約だった「アメリカ第一」を押し出してグローバル化の波を止めようと突き進んでいる。

しかし、ドナルド・トランプはグローバル化の波を断ち切ることができるのだろうか?(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

グローバル化の世界では「国家」が邪魔な存在?

結論から言うと、ドナルド・トランプはグローバル化を押しとどめることは不可能である。

たとえば私たちは、インターネットを使わない生活も、コンピュータを使わない生活も今は考えられないはずだ。また国を挙げてインターネットやコンピュータは排除しろという運動も起きないはずだ。

これらのインフラや製品は全世界で共通化されており、まさにグローバル化が生み出したものである。世界中のどんな人であっても「グーグルやアップルやマイクロソフトを使わないで生きよう」とは考えない。

また「ファイザーやグラクソ・スミスクラインは外国企業だからこれらの企業の薬は自分に使ってくれるな」とも思わない。「輸入された食品は食べるのは止めよう」とも「自国製品ではない服は着るのは止めよう」とも思わない。

すべての国・企業・国民は、輸出入が止まったら一気に困窮化し、立ちゆかなくなり、滅びてしまう。つまり、すでにグローバル化は資本主義にどっぷりと根付いている。

ヒト・モノ・カネ・情報は全世界を自由に動き回っている。人々はますます外国を頻繁に行き来するようになっている。これを断ち切るというのは文明を破壊するのと同様のところにまできているのだ。

だとすれば、常識的に考えればドナルド・トランプ大統領がいかに剛腕でグローバル化をねじ伏せても、それは一時的な現象であって最後には必ずグローバル化に戻る。

私たちはすでにグローバル化から逃れられない世界に生きているのだ。それが現実である。

そして、このグローバル化の世界では最終的に「国家」が邪魔な存在と化す。関税をかけてグローバル化を疎外しているのは国家である。

外貨がグローバルに流入したり流出したりするのを防いでいるのも国家である。外国企業が自国を独占しないように様々な規制をかけているのも国家である。

国家は国民を守る義務がある。だからそうしている。しかし、この国家のやっていることがグローバル化に邪魔なのだ。だからグローバル化が突き進む中では、最終的に国家は弱体化して破壊されていく存在である。

この国家の弱体化が、資本主義の弱肉強食化と格差の増大と貧困の拡大をもたらしているのだが、より国家の弱体化が鮮明になると、人々はもっと強烈な弱肉強食の世界に生きざるを得なくなっていく。

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