アメリカ vs 中国。貿易戦争で中国の勝利に賭けるのは大間違いだ

アメリカ vs 中国。貿易戦争で中国の勝利に賭けるのは大間違いだ

アメリカと中国の貿易戦争がいよいよ幕を切って落とされている。この貿易戦争はどのような推移を見せてどのような決着に至るのかは、まだ誰も分からない。

しかし、はっきり言えることがあるとすれば、この貿易戦争で実利を得るのは結局はアメリカになるということだ。

なぜなら、ドナルド・トランプは貿易赤字を解消するまで行動し続けると最初から明言しており、アメリカンの弱体化をオバマ前大統領のように放置するつもりはないからだ。

ドナルド・トランプの目的は”Make America Great Again”(アメリカ合衆国を再び偉大にしよう)であり、貿易戦争もそのためのものである。

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今までアメリカは中国に対して貿易赤字が積み上がるのも放置し、人民元の為替操作も放置し、アメリカの知的財産が盗まれる一方になっているのも放置してきた。

その結果、中国はアメリカを踏み台にして経済大国化していったのだが、アメリカがそれで経済的にも政治的にも弱体化するのであれば、「もう許さない」という決意がドナルド・トランプの登場だったのだ。

ドナルド・トランプはやるべきことをやっているし、大統領選挙時から中国に対して強硬な姿勢を打ち出している。

この貿易戦争はアメリカが中国に仕掛けた「戦争」の第一弾であり、今後もハイテクの分野から宇宙開発の分野から資源獲得の分野から軍拡の分野まで、あらゆるところで激突していくことになる。

トランプ大統領の仕掛けた貿易戦争を「中間選挙対策」と言う評論家が日本にいるが大間違いだ。トランプ大統領は一貫して「アメリカ第一」「アメリカ合衆国を再び偉大にしよう」という姿勢を打ち出している。

選挙のために取ってつけた行き当たりばったりの行動ではなく、最初から「そうするつもりだった」ものである。

一方の中国はアメリカの市場と技術を必要としている。アメリカとの「戦争」によって、市場と技術から閉め出されると中国はあっという間に苦境に落ちる。

中国のハイテク産業は、アメリカの技術の猿真似と技術の窃盗によって成り立っていたわけであり、猿真似と窃盗ができなくなった時点で中国のハイテク産業は「終わり」なのである。

アメリカが市場からZTEを締め出したら、一瞬にしてZTEの経営が傾いて「破綻・国有化」の噂が飛ぶまでに追い込まれたのを見ても分かる。

そのため、貿易戦争を仕掛けられて報復すると言っても、倍返しされると中国の方がダメージが大きいので、どこかでうまく妥協するしかない。

どこまで妥協できるか、いつ妥協するかが、アメリカと中国の貿易戦争の焦点であり、どのように転んでも結果的にはアメリカが実利を獲るという流れには変わらない。

そのため、貿易戦争で株式市場が大波乱に陥ったとしても、アメリカの優良企業に投資している個人投資家は別に動揺する必要はない。

動揺しなければならないのは、日本人のくせに中国に投資している投資家である。貿易戦争で中国株は今年に入ってからかなりの暴落に見舞われている。

アメリカはどうなのか。アメリカの株式市場は上げている。好調であると言っても過言ではない。特にナスダック市場は上げ過ぎており、買い増しするのに躊躇するほどだ。

中国に賭けてはいけないのだ。アメリカの多国籍企業に賭けなければならないということだ。

上海総合指数。アメリカの貿易戦争の標的になって苦しんでいるのが分かる。

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