ETF(上場投資信託)は、大きなストーリーを追う投資家と親和性が高い

ETF(上場投資信託)は、大きなストーリーを追う投資家と親和性が高い

株式投資と言えば通常は普通株を買うものだが、個別株ではなく市場そのものに投資することができる。

たとえば、日経平均を構成する225銘柄の相対的な指数を買うこともできるし、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場している優良企業500社をまとめて指数にしたものを買うこともできる。

たとえば、日経平均を構成する225銘柄を「全部買いたい」と思ったとき、投資ファンドは巨額の資金を使ってすべて買うことができるかもしれないが、個人投資家はそんな芸当はできない。資金で限界がある上に、凄まじく手間がかかる。手数料も馬鹿にならない。

ところが、である。日経平均を構成する225銘柄をパッケージにした金融商品がひとつあったら、それを買えば225銘柄をすべて買ったのと同じことになる。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

ETFは、市場そのものに投資する方法だ

そういった金融商品が世の中にある。それが「ETF」と呼ばれるものである。「ETF」は、”Exchange Traded Funds”の頭文字を取ったもので、日本語では「上場投資信託」と呼ばれている。

ETF=Exchange Traded Funds=上場投資信託

たとえば、日経平均を構成する225銘柄をパッケージにしたものは「日経225」と呼ばれるETFとして売られている。

その指数はもちろん通常の個別株のようにチャートとして見ることもできる。たとえば、以下のサイトでチャートにアクセスすることができる。

Nikkei 225
https://yhoo.it/2KMIE5O

日経225に連動したETFは「日経225連動投信(1321)」が有名だが、これひとつを買うだけで極めて安い手数料で225銘柄の総体を手に入れることができるのである。

日経225を買うというのは、要するに日経平均の指数をなぞるのとまったく同じなのだ。

だから、多くの投資家はこのETFを買うというのは「日経平均を買う=株価指数を買う」と理解している。当然だが、個別株が配当を出すように、ETFもまた配当を分配する。

日本は日経225で「日本の優良企業をひっくるめて買う」ことができるが、もちろん世界ではそれぞれの国の優良企業をパッケージ化したETFがある。

そうしたものを買っておけば実はその国の成長をざっくりと買うということができるようになる。

たとえば、東南アジアがこれから有望であると考えるのであれば、東南アジアのそれぞれの国の優良企業をパッケージ化したETFがあるので、それを買うことで国の成長をそのまま手に入れることも可能になる。

ETFは多くの種類があるのだが、東南アジアのETFで代表的なものは以下のようなものが存在する。

フィリピン=EPHE
マレーシア=EWM
シンガポール=EWS
タイ=THD
台湾=EWT
インドネシア=EIDO

 

ヨーロッパはなかなか注目する機会がなく、アメリカ株のように簡単に投資できる環境になっていないが、それでも国ごとの成長を買おうと思えばETFを使うという方法もある。

ドイツ=EWG
ポーランド=EPOL
ロシア=ERUS

 

南米はどうか。南米は以下のようなETFでその国の株式インデックスを買うことができる。

ブラジル=EWZ
メキシコ=EWW

 

ETFへの投資は個別株と違ってあまり注目されることはないのだが、「指数そのものを買う」というのは実は大きなストーリーを長期に渡って追う投資家にはかなり親和性が高い金融商品であると言える。

鈴木傾城も2017年から思うところがあって個別株からETFへの投資にシフトしているのだが、投資家はETFを研究するのは無駄ではない。(written by 鈴木傾城)

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