日本人は日本で暮らし日本円で生きているので、あたかも世界の中心は日本のように感じるのだが、まったくそうではない。それはNY証券取引所と東京証券取引所の時価総額や売買代金を確認しても一目瞭然だ。
野村資本市場クォータリーが2016年11月末時点で出している数字を見ると以下のようになっている。
NY証券取引所の時価総額 2224兆1941億円
東京証券取引所の時価総額 548兆8740億円
NY証券取引所の売買代金 1869兆5823億円
東京証券取引所の売買代金 586兆3870億円
NY証券取引所は、時価総額で日本の約4倍であることが分かるはずだ。同時期のナスダックは900兆1338億円であり、ナスダックでさえも東京をしのぐ規模であることが分かる。
ロンドン、ユーロ、ドイツ、東京のすべての株式市場の時価総額を足しても、NYとナスダックの合計にはまったく敵わない。それほどアメリカの株式市場は巨大である。
魚がうじゃうじゃいる場所で釣り糸を垂れろ
現代はすでに多国籍企業が経済を支配する世界になっているのだが、その支配者が君臨しているのがアメリカの株式市場である。だからこそ、アメリカはブラックホールのように大量の金を飲み込んでいるのだ。
別の言い方をすれば、全世界で最も金がうなっている場所がアメリカの株式市場であるとも言える。世界中の金を「投資資金」という名で吸収しているのがアメリカなのだ。
これは単純明快な事実である。
そうであれば、日本の株式市場とアメリカの株式市場のどちらに金を賭けたらいいのか、誰でも分かるはずだ。うまくやりたいのであれば、金がうなっているアメリカの株式市場に金を賭けた方が絶対にいい。
これは例えて言えば、「魚がうじゃうじゃといる池で釣りをするか、魚があまりいない池で釣りをするか」の問題であるとも言えないこともない。
魚を釣りたければ、魚がうじゃうじゃいる場所で釣り糸を垂れた方が良いに決まっている。そこに魚がいるのだから、釣りのテクニックが多少マズくても魚は獲れる。そんなことは子供でも分かる。
それと同じだ。
金を釣りたければ、金を稼ぐ企業がうじゃうじゃひしめいている場所で釣り糸を垂れた方が良い。そうすれば、多少投資のテクニックがマズくても金は釣れるのである。
アメリカの株式市場は日本の4倍の規模で金がうなっているのだから、金を釣れるチャンスが日本の4倍もあるということである。それだけ、金がうなっているのである。
こんな単純なことが見えないのは、恐らくあまりにも頭が良すぎて物事を複雑に考えてしまう癖があるからなのだろう。物事を複雑に考えすぎてしまうと、子供ですら分かることが分からなくなる。
日本株を買うなと言っているわけではない。アメリカの株式市場の方に賭ける方が稼ぐのは簡単だという話をしている。
単純と言えば、もっと単純な事実もある。
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