バブルですべてを失った人を見て、絶対に生き残る投資を決断

バブルですべてを失った人を見て、絶対に生き残る投資を決断

(この記事はメルマガにて全文を読むことができます)私に非常に近いところにいた「ある人」は、野心と才能のある男だった。彼は1985年から1990年のバブルの時代に、信用取引で株式を取引し、暴騰していく土地を巨額のローンで買い込み、数億単位の資産を動かしていた。

彼はまだ若かった私に「株式は富を築くワリのいい投資だ」と言って私に株式を強く買うことを勧めた。

私はまだ世の中のことはまったく何も知らなかったのに、池袋の岡三証券で株式口座を開き、持っていた小遣いをすべて株にした。私が買ったのはソニーだった。

なぜ、ソニーにしたのかは覚えていない。「自分がよく知っているブランドがソニーだったから」くらいな理由でそれを選んだのだと思う。

バブル期だったので、私の投資はあっと言う間に利益を出した。若い私は驚くばかりだった。「こんなに簡単に金が入るのであれば、なぜ働く人がいるのだろうか?」と私は不思議に思ったのだった。

一度売ったが後悔し、思い直して再びソニーを買ったら、またもや大暴騰で儲かった。これがバブルの威力だった。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

 

二十歳前後の若者の目の前にいきなり100万円

同年代の若者が時給500円ほどでアルバイトしていたのに、私と言えば濡れ手に粟でソニーの売買だけで100万円以上の金を手にしていた。

今、考えると「たかが100万円」だが、二十歳前後の若者の目の前にいきなり100万円が降って湧いたように現れるというのは結構なインパクトだ。

結局、私はソニーを全部売って現金に変え、海外をフラフラする生活に入った。金を手に入れた途端に仕事もしないで海外に出て好き勝手に生きる私の生き方は、私のまわりにいる人たち全員の顰蹙を買って見捨てられた。

とは言っても私はまったく困っていなかった。私は日本に戻れば自営業をする能力があった。経験が欲しければまだ若かったのでどこかの会社に潜り込むのも簡単だった。

それに、「金なら、またどこかの株でも買って資金を膨らませばいい」と気軽に考えていた。ところが、世の中はそう簡単にいかないというのを私はバブル崩壊でまざまざと知ることになった。

1990年からのバブル崩壊は、株式市場と不動産市場の両方が同時に破裂してしまった現象だ。

政治は混乱し、不景気が襲いかかり、株式市場が崩壊する中で、日本市場は株など買える環境でなくなっていた。濡れ手に粟など夢のまた夢と化した。

この時期に私に近かった人は、信用取引で買った株式の暴落で追証に追われることになり、さらに不動産の暴落と銀行の貸し剥がしで進退窮まっていた。

あの頃の追い詰められた彼の姿を、私は今でも心の痛みと共に思い出すことができる。

バブル崩壊後、悪いことに彼が長らくやっていた事業まで売上が急減して負債が膨らむようになっていった。

彼はやむにやまれずあちこちの金融機関に金を借りて自転車操業になり、車を売り、それでも足りずに自宅を売ってしのいでいたが、やがてそれも限界になって株も不動産もすべてを売り飛ばすしかなくなった。

事業も畳んだ。その後、長い「戦後処理」の結果、彼は何とか借金を清算したのだが、気が付くとすべてを失っていた。家も、貯金も、気力も、健康も、何もかもだ。

それから彼は、もう私に事業についても経済についても株式についてもまったく何も私に語らなくなった。

彼は絶対に弱音を吐かなかったが、無口になり、完全に人が変わってしまった。彼の人生の躓きと変貌は私にも大きなトラウマになっている。悲しかった。

健康を失い、今は癌に蝕まれていく彼の姿を見つめながら、私は彼の人生からいくつかの教訓を得て、強く自分を戒めるべきことがあると感じた。何を戒めるべきなのか。

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